現在のスピリチュアル業界について、真面目に考えるブログ

泣いて笑って喧嘩して。愛と勇気で突き進むスピリチュアルと占星学の遍歴の記録。

守破離

「しくじり先生」を観た。

辺見マリが、拝み屋に洗脳され、
5億円!をだましとられ、
洗脳から解放されるまで。
 
芸能人と拝み屋、というと、
最近では、xjapanのToshiさんや、
オセロの中島(黒い方)さんが話題になりましたが。
 
守破離は、芸事や武道での師弟関係が
重要なのだ。
 
基本の型をマスターするまで、
弟子にとっては、理不尽なまでの厳しさで、
徹底的に師弟がつきあう。
 
まずは、表層にエゴをできるだけ浮き上がらせ、クリアにしていく。
 
エゴが明らかになり、自分でコントロールできるようになって。
 
それでも自分のなかに残る情熱や意思こそ、
本質や使命なのだ。そして、破のステージに進む。
 
決まった型やメソッドに、オリジナリティが加わっていく。
そして、いつしか指導する立場になって師の元を卒業していく。
それが、離のステージだ。
破、離のステージになれば、自分の創造性を思いきり使っていく段階になる。
 
ダンスや歌、音楽、演劇などの芸事は、元々はかみさまへの捧げ物だった。
スピリチュアル(精神世界)に極めて近い。
芸を極めることが、神の領域に近づく行為だ。
守破離のプロセスは、霊性の道においても、
きちんと確立されたやり方でもある。
 
 
だからこそ、
師には、一人ひとりに適した道のりを先見する力、
弟子によって、またはタイミングや環境によっていろんなスタイルで指導できる力
お金や名声への欲の克服が必要だし、
弟子には、情熱の保持、柔軟さが必要だ。
 
 
それは、ラポールを丁寧に築き上げ、
お互いの方向性や意識付けを、丁寧に築き上げながら
ラポールを築いて言ったうえで、可能になることなんだと思う。
 
恐れでいっぱいの弟子と、
支配欲に犯された師。
こんな師弟関係は霊性の低下しか招かない。
 
辺見マリさんのケースは、とてもドラマチックで、
洗脳のHow toまでわかりやすく伝えてくれた。
拝み屋は、ものすごい負のカルマを背負ったと思う。
 
マリさんは、一億円持っていても、
不安と恐れでいっぱいだったことに注目した。
不安の元凶は、なんだったのか?
 
金額の大小ではなかったようだ。
家族の幸せが表層で把握していた恐れ。
無意識の恐れは、途中で投げ出すこと。
途中で投げ出す勇気をもつことで、
マリさんは、洗脳から解放された。
 
自身で恐れの正体を把握できた時に、ようやく解放されたのだ。
 
守破離は、日本の芸事や武道でのあり方だけど、
東洋文化圏ではよくみられる帰依の道と親和性が高い。
 
スピリチュアル業界も、そんな師弟関係、グループがすごく多い。
恐れと支配欲の表裏一体、霊性の向上心、承認欲求の要素を巧みに。
あるいは、無意識に使いこなしたものだとおもう。
 
そういう師弟関係やグループに、
はまって楽しめるうちはよいけど、
全うな霊性向上の関係性を保っていたなら、
いつかは破や離に進むはずなのだ。
 
 
いま、「脱スピリチュアル商人ブログ」に注目している。
興味ある方はググってみてくださいね。
 
自由意志の選択が許されていて、エネルギーは無限なのに、
いつの間にか一つのスタイル、先生、グループにこだわって
自分の力を低いラインに限定させてしまっている。
 
ここしか居場所がない、
霊性の向上の道はない
自立したくない、
いつまでも生徒を囲っておきたい、
 
「自分で勝手に決めたルールに、拘束されて苦しむ。
そんなルール、もう手放しましょうよ。」
 
この理論、スピリチュアルテイストがちょっとでも入ってくると、
むしろ、どんどん決断力と勇気を失くしていく。
 
真剣に探し求める者には、
ちゃんとかみさまが次の扉を見せてくれる。
 
その扉を開く気力と勇気がない時だって、たくさんある。
その時は、ただ静かに、いったん距離を置いてみることだ。